昨日読んでた論文は結構面白い論文だった。
なんでも、アイコンタクトをする際に、
自分が見られているという意識があるかどうかで印象が変わるというものだ。
実験例として出されてたのが、にらめっこ
被験者の視線方向に鏡を何重か重ねて、
被験者の見ているものが映像なのか実物の人物なのかが分からない状態にすることで、
教示として被験者の見ているものに対して、
”これはビデオですよ~”とか”向こうに人がいますよ~”ってことを言ってやると…
ビデオと教示されるとにらめっこは長く続き、
人と教示されるとにらめっこはあまり続かない。
ちなみに教示がビデオで実際は人、教示が人で実際はビデオ、のどちらの場合でも上に従うようだ。
どうやら教示の時点でもう既に見られているという意識が決まってしまうようだ。
これは結構面白いなぁという印象を受ける。
去年からいろいろと視覚関係の論文なり何なり読んできたけど、
この論文からいくと、がむしゃらにロボットが人の方に視線を向けるだけでは見られているという意識は作れないという結果になる。
いやまぁ…先輩のY川さんの論文を読んだ時にこういうことがあるということはわかってたんだけど、
人と人とのコミュニケーションでもこういうことはあるんだなぁと改めて実感しただけで…
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